「背中が丸くなってきた」「呼吸がしにくい」「首がこる」これって【円背?】

年を重ねても、いつまでも美しい姿勢を保ちたいものですね。
猫背のまま高齢期を迎えると、身体機能の衰えから背中や腰の曲がりが進行します。
そして円背(えんぱい)という状態になってしまいます。
これにより、体幹バランスや運動機能が低下していくのです。

【円背】とは?

〈円背とは〉
骨粗鬆症や姿勢の悪さなどによって背骨のカーブが過度になり、背中が曲がった状態です。

猫背とも呼ばれます。

〈円背が続くと〉
背中の筋肉や靭帯が伸びきってしまいます。
正しい姿勢を維持するための筋力が弱まります。
背中や首、肩などに痛みやこりが生じやすくなります。

また、円背によって内臓が圧迫され、消化不良や呼吸困難などの健康上の問題が発生する場合もあります。

【円背】原因は?

円背の原因はさまざまです。

最も多いのは姿勢の悪さ。
長時間、猫背などの悪い姿勢でいると、胸の筋肉が縮んで、背中が丸まってしまいます。

腹筋が弱いと、背骨を支えることができず、円背になりやすくなります。

加齢や運動不足、肥満なども円背の原因。
肥満になると、背中やお腹に脂肪がつき、背骨にかかる負担が大きくなり、円背になりやすくなります。

【円背】症状は?

〈円背になると〉
背中が丸くなり、肩が内側に入ってしまいます。
猫背のような姿勢になります。

首が前に突き出たり、腰が反ったりすることもあります。

背骨が正常な位置からずれ、筋肉や靭帯に負担がかかります。
痛みやしびれを引き起こすことがあります。

肺や心臓が圧迫され、呼吸困難や心疾患のリスクも高まります。

円背は、見た目の悪さだけでなく、健康にも悪影響を及ぼします。

【円背】どうすればいいの?

〈正しい姿勢を保つ〉
背筋を伸ばし、肩を後ろに引き、顎を引いた状態で立つことで、背骨にかかる負担を軽減し、円背を予防できます。

〈適度な運動〉
特に背筋を鍛えることは円背を予防するのに効果的です。

〈バランスの取れた食事〉
カルシウムやビタミンDを多く含む食品を摂取し、骨を強くすることが大切です。