「寝たきりになりそうで心配な方へ。」【原因と予防法を紹介します。】

寝たきりになりそうで、心配な高齢女性のイラストです。

高齢者が寝たきりになる原因は複数の要因が重なって起こります。
大きく分けると「直接的な原因」と「背景にある要因」に分けられます。

📍直接的な原因】

🔴急に寝たきりになる「きっかけ」となるものです。

脳卒中(脳梗塞・脳出血)
半身麻痺や言語障害、意識障害が残ることがあります。

骨折(特に大腿骨頸部)
転倒による骨折で歩けなくなり、そのまま寝たきりに。

肺炎や尿路感染症
高齢者は重症化しやすく、体力の低下で寝たきりになることも。

認知症の進行
意思疎通や身体の動きが難しくなり、活動性が低下します。

心不全や慢性疾患の悪化
息切れや疲労で動けなくなり、そのまま活動量が落ちることも。

📍背景にある要因】

🔴長期的に寝たきりになりやすくする「下地」です。

筋力低下(サルコペニア)
加齢や運動不足により、体を支える筋肉が弱くなります。

運動不足
家に閉じこもりがちになると、さらに筋力が低下します。

栄養不足(フレイル)
食が細くなると体力や免疫力も低下。

うつ・意欲低下
やる気がなくなると活動も減り、さらに体が弱くなります。

環境要因
段差や不便な家の構造、サポートが不足していることも原因。

【寝たきり予防法】

寝たきり予防を防ぐ運動をしている高齢男女のイラストです。

🟢 1. 筋力・身体機能を維持する

👉 運動習慣をつける

  • 毎日10〜20分の散歩(雨の日は家の中でもOK)
  • いすに座ってできる体操(膝伸ばし・かかと上げ など)
  • 筋トレ(ゆるめでもOK)
     → 太もも・ふくらはぎ・お尻の筋肉を中心に

👉 転倒予防

  • 室内の段差・カーペット・コード類を整理
  • 靴やスリッパの見直し(滑りにくいものを)

🟢 2. 栄養と口腔ケア

👉 しっかり食べて筋肉を保つ

  • たんぱく質:魚・肉・卵・大豆製品を意識
  • 水分補給:1日1.5ℓ目標(脱水はフレイルの原因)

👉 口の健康を守る

  • よく噛んで食べることが脳と筋肉の刺激に
  • 歯科受診・口腔体操(パタカラ体操)もおすすめ

🟢 3. 病気・感染の早期対応

  • 肺炎、尿路感染、風邪などでも一気に体力が落ちます
     → 発熱・元気がない・食欲低下などは早めに医療機関へ
  • 定期健診・服薬管理をしっかりと

🟢 4. 認知機能と社会的つながり

  • 趣味・外出・人との会話で脳が活性化します
  • デイサービスや地域の体操教室・サロン活動も有効
  • テレビや新聞、折り紙や読書でもよい刺激になります

🟢 5. 環境整備

  • 手すり・照明・トイレの位置を見直す
  • 夜間の転倒を防ぐため、動線に足元灯やセンサーライト
  • 介助が必要な場合は福祉用具や住宅改修も検討

🌟まとめ:寝たきり予防の5つの柱

寝たきり予防、元気に活動している高齢男女のイラストです。

1.動くこと(筋力・バランス)
2.食べること(栄養・口腔)
3.つながること(人・社会)
4.病気を防ぐ(感染・持病管理)
5.安全な環境(転倒予防)