危険【高齢者のいびき】もしかすると脳卒中のサインかも?

いびきの原因には、年齢に関係ないものもあれば、加齢が原因となっていることもあります。

【いびきとは?】

いびきは、空気の通り道である気道が、何らかの原因で狭くなると生じます。

狭くなった気道を通り抜ける際に空気に勢いがつきます。
その勢いで気道の粘膜が振動して音が鳴るのです。

いびきは、老若男女問わず誰にでも起こり得る現象です。
加齢に伴い「いびきの回数」や「いびきをかいている時間が増える」ことがあります。

自分では気づかなくても、家族やパートナーから「うるさい」「眠れない」と言われ、いびきがひどくなったことに気づく人もいるでは・・・

【高齢者のいびきの原因は?】

〈筋力の低下〉 
加齢により、喉や首周りの筋肉が弱くなり、睡眠中に喉が狭くなりやすくなることがあります。

これが気道を狭め、いびきを引き起こします。

〈肥満や体重増加〉
体重が増えると首周りに脂肪が付きやすくなります。
すると、気道を圧迫していびきが発生しやすくなります。

〈鼻や喉の健康状態〉
加齢による鼻や喉の変化、鼻づまり、アレルギー、慢性副鼻腔炎などがいびきを悪化させることがあります。

〈薬の影響〉
高齢者はしばしば多くの薬を服用していますが、その中には筋肉を弛緩させる作用を持つものがあります。
それが原因で、いびきを引き起こすことがあります。

〈睡眠時無呼吸症候群(SAS)〉
高齢者に多く見られる疾患で、いびきとともに呼吸が一時的に止まることが特徴です。

治療が必要な場合もあり、専門医の診断が求められます。

睡眠中に脳卒中を発症すると、脳の働きが低下して舌の根本「舌根」が落ち込みます。
すると、気道を塞いでしまうので、「大きないびき」をかくのです。

高齢者のいびきがすべて脳の異常によるものではありません。

しかし、普段はいびきをかかないのに「ある日突然大きないびきをかき始めた場合」脳の働きの低下を疑う必要があります。

【高齢者のいびき】どうすればいいの?

〈体重管理〉
肥満が原因の場合、体重を減らすことがいびきの軽減につながります。

〈寝る姿勢の改善〉
仰向けで寝るといびきがひどくなることがあります。

横向きで寝るように工夫することで、いびきの軽減が期待できます。

〈生活習慣の見直し〉
アルコールや睡眠薬の使用は筋肉を弛緩させ、いびきを悪化させる可能性があります。

これらの摂取を減らすことが推奨されます。

〈鼻や喉の治療〉
慢性的な鼻づまりや喉の問題がある場合は、耳鼻科での診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。