【排泄介助】注意点教えて!?横須賀にお住いのあなたへ
排泄は、生きていく上で欠かすことができない生理現象。
同時に羞恥心を伴う、とてもデリケートなものです。
自分でできていたことが、人の手を借りないとできなくなってしまうことで、「自信を失ったり」「落ち込んだり」してしまう方もいます。
そうした思いを理解し、介護を受ける方の心に寄り添いながら、排泄介助を行うことが大切です。
【排泄介助】て何?
・自分自身で排泄の行為や動作ができない方
・排泄の機能に障害がある方を介助することをいいます。
自立した日常生活には、排泄のコントロールが大事です。
排泄障害を起こしてしまうと、社会活動への参加意欲が低下したり、自らの存在価値を否定したりするようになってしまいます。
そうならないためにも、日頃から排泄支援をおこないコントロールをすることで、よりよい日常生活を営むことができます。
【排泄介助】種類は?
〈1.トイレ介助〉
利用者がトイレに行くまでを介助することをいいます。
基本的に歩行や立位が自立している方。
安定して座れる方がメインに使用します。
和式トイレは、足腰が弱くなっている高齢者の方には使用が難しいため、安定して座れる洋式トイレがおすすめです。
トイレ内での転倒リスクを減らすために、手すりの設置や段差の解消など安全で使いやすい環境を整えましょう。
〈2.ポータブルトイレ介助〉
寝室などベッドの近くに設置して使用する持ち運び可能な簡易トイレです。
トイレまでの移動が困難な方の介助に使われます。
日中は普通のトイレを使い、夜間だけポータブルトイレを使用するという方法もあります。
〈3.便器、尿器を使用する介助 〉
尿器、便器は寝たままの状態で尿や便を受けることができる容器です。
尿意や便意はあるものの、ベッドから起き上がることができずにトイレでの排泄が難しい方に向いています。
尿器は、男性用と女性用で受け口部分の形状が異なっています。
〈4.オムツ介助〉
尿意、便意がない方に向いていて、そのまま中に排泄できます。
素材には紙タイプと布タイプがあり、介助者に交換してもらうテープタイプと自力で履けるパンツタイプがあります。
おむつの使用は自尊心を傷つけてしまう恐れや、尿意や便意を感じにくくさせることもあります。
最後の手段として考えることをおすすめします。
【排泄方法】選び方は?
〈トイレまで歩くことができる場合〉
一般的な「トイレの使用」をおすすめします。
トイレまでの移動で筋力を維持することができます。
トイレで排泄できるという自信にもつながります。
〈起き上がることができる場合〉
ベッドから起き上がることはできるが、歩いてトイレまで行くのは難しい場合
「ポータブルトイレの使用」がおすすめです。
ベッドのすぐ近くにポータブルトイレを設置。
トイレまで歩いて移動せずに自力で排泄することができます。
〈姿勢を変えることができる場合〉
介助によって姿勢を変えることができる場合。
介助者が体を支えながら「ポータブルトイレまで移動」させるという方法があります。
移動が難しい場合。
寝たままの状態で排泄できる「便器や尿器を使用」しましょう。
自尊心を保つために(出来れば)自分で尿器を持ってもらいます。
自分でできることは、本人にやってもらうようにしましょう。
〈寝たきりの場合〉
寝たきりで尿意や便意を伝えられる場合は、「便器や尿器を使う」とよいでしょう。
意思疎通が難しい、尿意や便意を感じない場合は、「おむつの使用」を検討しましょう。
【排泄介助】注意点は?
〈尊重とプライバシー〉
受ける人の尊厳とプライバシーを最優先に考えて行動しましょう。
排泄を手伝ってもらうことは、誰でも抵抗があります。
本人が恥ずかしさや情けなさなどを感じていることを察してください。
表情や視線、声掛けには十分注意して不快な気持ちにさせないよう配慮してください。
〈適切なコミュニケーション〉
受ける人と適切なコミュニケーションを取りながら、介助の方法やタイミングについて確認しましょう。
その人のニーズや希望に合わせて、排泄介助を行うことが重要です。
1日のスケジュールの中で、時間を決めておくなど排泄をルーティン化するのもいいですね!
認知症の方の場合、尿意や便意をうまく伝えられないこともあります。
そわそわするなど、態度に現れることがあります。
そんなサインを見逃さないよう、普段から様子を気にかけてください。
〈手洗いと感染予防〉
排泄介助の前後には、必ず手洗いや感染予防対策を行いましょう。
手袋を着用することで、感染リスクを低減できます。
〈適切な体位の提供〉
受ける人の快適さと安全性のために、適切な体位を提供することが大切です。
特に身体的に制約のある人々に対しては、移動や体の位置調整に注意を払いましょう。
〈適切な訓練と技術〉
排泄介助を行う介護者は、適切な訓練と技術を持っていることが重要です。
介助の方法や体の動かし方、安全対策について正しい知識を身につけましょう。
〈優しい態度と配慮〉
排泄介助を行う際には、優しい態度と思いやりを持って接することが大切です。
受ける人が快適で安心感を持てるように配慮しましょう。
〈水分摂取量を制限しない〉
排泄で失敗したくないという思いから、水分摂取を控えてトイレの頻度を減らそうと考える高齢者の方もいます。
水分が不足すると、脱水症や便秘、脳梗塞などを引き起こす可能性があります。
水分摂取の大切さを理解してもらい、積極的に水分をとるよう促しましょう。
「排泄」は生理現象であり、毎日の習慣です。
介助するときは急かしたり、過剰に介助することはやめましょう。
本人に残っている能力をしっかりと見極めてください。
本当に必要な介助だけを提供することが大切です!
自力で排泄できるということは、本人の自信につながり生活機能の向上も期待できます。
お元気ですか!?
湘南山手マッサージ治療院 髙瀬です。
横須賀市池田町で医療保険を使用した【訪問マッサージ】を行っています。
「お身体の痛みはないですか?」「お身体、動かしていますか?」「筋力低下していませんか?」
今回のブログは、【排泄介助】についてでした。