歩行中に【膝折れ】。なぜ「ガクン」と力が抜けたように膝が曲がるのか?

【膝折れとは】
どちらかの足に体重がかかることにより、膝に力が入らず膝が折れる。
歩行中に膝がカクっとなり転びそうになる。
歩いている時・立った時・階段昇降時、急激に膝が曲がってしまう。

【膝折れ】原因は?

【膝折れの原因】
主に筋力低下と筋肉の協調性の低下です。

〈筋肉の弱さ〉
膝周りの筋肉が弱い場合、膝が適切にサポートされず、不安定になることがあります。

これが原因で膝がガクッと感じられることがあります。

下腿前傾を抑えている、下腿後面の筋肉
大腿後傾を抑えている、大腿後面の筋肉

〈神経の問題〉
膝まわりの神経に問題がある場合、筋肉の制御が難しくなり、膝が不安定になることがあります。

足の裏の感覚に問題がある人は膝折れが起きやすい。
「ちゃんと踏めていない感じ」
「綿(ワタ)を踏んでいるような感じ」
「足の裏に何か貼り付いている感じ」

足の裏の感覚が鈍い人は、地面からの反発を感じることができません。
ピリピリと痺れを感じることもあります。

踵(かかと)の感覚が重要
足の裏でも踵(かかと)の感覚が鈍いと膝折れしやすいです。

つま先に圧力を感じると膝を曲げるように反応します。

踵の感覚が鈍く、つま先からの感覚しか感じられなかった場合、脳は膝を曲げるように反応してしまいます。

すると、「ガクン」と膝の力が急に抜けたようになり「膝折れ」が起きるのです。

【膝折れ】どうすればいいの?

一般的には筋力低下が原因

スクワットなどで太ももの前やお尻の筋肉を鍛えることが基本対策です。

筋肉が原因?

筋力が十分にある人でも膝折れすることはあります。

一方、筋力があまりなくても膝折れしないという人もいます。

つまり、筋肉だけが原因ではないということが考えられます。

神経の問題?
人間は足の裏の感覚により脳が反応し、身体をコントロールします。

踵が地面につき反発力を感じると、脳が足を真っ直ぐにしようと反応します。

踵の感覚を意識することが重要ですね。

膝折れが起きやすい時を把握する
・たくさん歩いた時
・寝不足の時
・方向転換や階段を降りる時

膝折れが起きやすい状況を把握しておくことも重要です。