【拘縮】て何?どうすればいいの?横須賀にお住いのあなたへ
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮2.png)
長期の入院後「関節が動かせない」「関節を動かすと痛い」
これって、【拘縮】?
【拘縮】って何?
【拘縮】?
初めてこの言葉を聞く人いるのではないでしょうか。
医療従事者であれば知っていますが、一般の方が拘縮と聞いてもイメージが付かないですね。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮.jpg)
「拘縮」とは、関節が固まって動かしにくくなること。
寝たきりなどで過ごしているうちに、筋肉が縮んだり、病気などで動きが制限されたりして、関節が動かしにくくなる症状です。
簡単に言えば、組織が固くくっつき合い、関節が伸びない、曲がった状態。
屈曲が制限されるものを「伸展拘縮」
伸展が制限されるものを「屈曲拘縮」と呼びます。
【拘縮】の種類
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮種類-1.jpg)
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮-1.png)
〈皮膚性拘縮〉
火傷や手術などによって皮膚がひきつれ、引っ張られることで関節が動きにくくなる。
〈結合組織性拘縮〉
皮膚の下にあるじん帯や腱膜・腱などが収縮することなどによって、手指が曲がるなどの症状が起こる。
〈関節性拘縮〉
関節の組織に傷や炎症が起こることで、関節が動きにくくなる。
〈筋性拘縮〉
拘縮のなかでも、もっとも多いのが「筋性拘縮」。
脳卒中や心筋梗塞などで寝たきりになったり、骨折などの治療のために関節を長期間固定したりすることで起こる。
筋肉が縮んでしまい、関節が引っ張られて動きにくくなる。
〈神経性拘縮〉
脳神経の病気などの後遺症で筋肉が麻痺して起こる。
痛みを避けようとして同じ姿勢を取り続けることなどが原因の場合もある。
〈その他の拘縮〉
代表的な拘縮の種類には含まれませんが、
パーキンソン病になると脳の障害で筋肉が硬くなり、「固縮(こしゅく)」と呼ばれる運動障害が起きる。
【拘縮】どうすればいいの?
拘縮予防には「ポジショニングが重要」
寝たきりによる拘縮を防ぐには・・・
定期的に体を寝返りさせて、筋肉の緊張がゆるむような「ポジショニング」にすることが大切です。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮ポジショニング.png)
「ポジショニング」とはクッション、まくらなどを使用。
適切な、楽なポジションにしてあげることです。
ポジショニングにより問題を起こさない、悪化させないことができます。
寝ているときや座っているときの姿勢を、安全で快適な状態にする。
適切なポジショニングがされていないと、拘縮が進む原因になってしまいます。
ベッドや椅子と体の間にできているすきまにクッションを入れて楽なポジションにしましょう。
ポジショニングの目的
・接地面を増やすことで、圧を分散させる
・皮膚表面の通気性を確保する
・関節拘縮の悪化を防止する
これらのことを目的に、ポジショニングを行います。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮座位.png)
【拘縮】の予防は?
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/マッサージ.webp)
拘縮の予防をするには、
「各関節、筋肉を動かせる範囲、動かしていれば拘縮にはならない」ということです。
また関節、筋肉を動かすことで浮腫が軽減され、関節可動域が拡大傾向となります。
拘縮が起きやすい場所は
「肩関節」「手指」「股関節」「膝関節」「足関節」です。
関節の拘縮が起きるとADLも低下してきます。
ゆっくりと動かしてあげてください。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/関節.webp)
【拘縮】改善のために
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮ケア2.png)
拘縮は、関節の周りが硬くなっているために、可動域が狭まっています。
一度硬くなると、なかなか柔らかくはなりづらいのです。
拘縮を改善するためのリハビリは、
関節を動かしたりストレッチしたりすることが中心になります。
焦らず続けていくことが必要です。
【拘縮】を悪化させない
一般の方や知識のない方が訓練を行うと悪化することもあります。
動きにくい関節を無理に動かそうとすると、痛みで緊張が起こります。
その緊張が原因となって、拘縮が進んでしまうのです。
リハビリは、関節の構造などを考えて行います。
無理に動かすと、周辺の組織を傷つけてしまいます。
違った障害を生じる可能性があります。
改善を急ぎ過ぎてはいけません。
今以上悪化させない。
今動かすことができる範囲を、無理なく動かしながら予防していきましょう。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮を悪化させない.jpg)
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮3.png)
無理に関節を動かしたことで、痙性が高くなり拘縮を招くことがあります。
個人で行いたい場合は、専門家に方法を聞きましょう。
練習をしてから、実施することをお勧めします。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮ダメ.png)
【拘縮】ケアの基本は?
相手に痛みや不快を与えないことが基本です。
少しでも安全でリラックスした状態で過ごせるようにしましょう。
日ごろから適切なポジショニングを行い、拘縮の予防や改善につながるケアを心がけてください。
![](https://1155takase.com/wp-content/uploads/2023/02/拘縮ケア.png)
お元気ですか!?
湘南山手マッサージ治療院 髙瀬です。
横須賀市池田町で医療保険を使用した【訪問マッサージ】を行っています。
「お身体の痛みはないですか?」「お身体、動かしていますか?」「筋力低下していませんか?」
今回のブログは、【拘縮】についてでした。