【誤嚥(ごえん)】どうすればいいの?横須賀にお住いのあなたへ
健康な人であれば、気管に食べ物が入ると「むせる」ことで気管への侵入を防ぐことができます。
しかし高齢者になると、この反応が衰えます。
さらに「むせる」タイミングを合わせることが難しくなります。
食べ物がそのまま気管の奥へと入ってしまいます。
誤嚥などの窒息による高齢者の死者数は、年間8,000人以上いることが報告されています。
不慮の事故による死亡者数を死因別に見ると、「誤嚥などの不慮の窒息」は「転倒・転落」に次ぐ第2位です。
誤嚥は最悪の場合、急死にいたるということを意識しなければいけません。
家族や自分に異変を感じたときは「老化現象」と放っておくのではなく、予防や治療に取り組むことが重要です。
【誤嚥とは】
【誤嚥】とは、食べ物を含んだ口腔内や咽頭、食道などで問題が起きること。
胃へ送り込まれるはずの食べ物などが、気管に入ってしまうことです。
特に高齢者に多く見られる事故です。
【誤嚥の原因】
誤嚥は主に、口に含んだ食べ物を食道や胃へ送り込む「嚥下」と呼ばれる機能が低下することが原因です。
この機能低下は「嚥下障害」ともいわれます。
嚥下障害を引き起こす原因には、様々な症状や病気があります。
〈機能的原因〉
嚥下障害の多くは機能的原因。
機能的原因とは、器官を動かす筋肉や神経に問題があって、正常に働かないこと。
これは脳の病気が多く、脳腫瘍や脳血管障害、パーキンソン病などといった病気です。
喉の動きに問題を生じさせているのです。
〈器質的原因〉
器官が食べ物を正常に通過するのを妨げること。
喉頭がんによる腫瘍、また、炎症などでうまく嚥下できない要因を作るなどです。
他にも舌炎、口内炎、歯槽膿漏といった症状によっても起こります。
口腔内のチェックは大切ですね。
〈加齢による原因〉
加齢とともに「咀嚼機能」や「嚥下機能」などは低下します。
これらは、筋力の衰えが関係しています。
低下した筋力では、食べ物を飲み込む際に、気道を閉じられなくなります。
こうして、飲み込んだ物が気管に入りやすくなってしまうのです。
【誤嚥の症状】
「せき込んで苦しんでいるような症状」が見られなければ、誤嚥を起こしているかわかりません。
気が付いた時には手遅れ。
ということにならないために、誤嚥が疑われる症状を理解しましょう。
食事に時間がかかる
高齢者になると、食べるスピードが遅くなってしまいます。
しかし、他の高齢者と比べてかなりスピードが遅い場合、誤嚥を疑いましょう。
噛まずに食べられるものを好む
誤嚥が起きていると、噛まずに食べられるものを好むようになります。
食べたい物を、我慢することもあります。
食事が辛く感じてしまい、食欲低下につながる人もいます。
栄養バランスも偏りがちになってくるので、健康問題にも注意しましょう。
体重が減ってきていたら要注意。
食後の声がかれている
誤嚥の方は、声の変化を起こすこともあります。
口腔内に食べ物が残り、痰がからんで「がらがら声」になってしまうのです。
早く発見することで、食事の改善や誤嚥による危険を回避しましょう。
【誤嚥しやすい食べ物】
餅・焼きのり(口やのどにくっつきやすい)
こんにゃく・いか(噛み切りにくい)
パン・ゆで卵(水分が少なくパサパサ)
ひじき・ピーナッツ(バラバラになる)
誤嚥予防には、食べ物に注意が必要です。
とろみをつけたり、あんかけで提供したり、水分を多くするのも有効ですね。
【食事中はしっかり観察】
介護において誤嚥事故は、なかなか無くなりません。
日頃から気を付けていたとしても、【誤嚥】を起こすことがあります。
食事の様子を日頃から、しっかり観察しておきましょう。
誤嚥の予防には食事をしている時の姿勢も大切です。
正しい姿勢での食事を心がけましょう。
【食事前体操・口腔体操】
お元気ですか!?
湘南山手マッサージ治療院 髙瀬です。
横須賀市池田町で、医療保険を使用した【訪問マッサージ】を行っています。
「お身体の痛みはないですか?」「お身体、動かしていますか?」「筋力低下していませんか?」
今回のブログは、【誤嚥】についてでした。